先日SBI証券のiDeCoで新プランの導入が発表され、投資家界隈で話題になりました。
SBI証券のiDeCo新プランの概要
今回発表された新プランである「セレクトプラン」のラインアップは以下の通りです。
この中で注目すべきは、やはりeMaxis slimシリーズがラインアップに含まれていることです。
eMaxis slim シリーズは他社の類似した投資信託が信託報酬を引き下げた場合に、他社のファンドよりも信託報酬が一番安くなるように設計されている投資信託です。
例えばeMaxis slim 先進国株式インデックスの信託報酬は0.11772%と業界最安の水準であり、また他のeMaxis slim シリーズも他社ファンドと比較して低コストなのが魅力的です。
これまでのSBI証券のiDeCo従来プランでは、eMaxis slimシリーズが含まれておらず、また米国株式インデックスもNYダウに連動する投資信託しかなかったことから、商品ラインアップの点でマネックス証券や楽天証券に遅れをとっていました。
しかしここにきて、SBI証券が満を持してiDeCoの最強ラインアップであるセレクトプランを発表してきたことから、今後のiDeCoを巡る顧客獲得争いは激化することが予想されます。
私はセレクトプランでなく従来プランのままにします!
ここまで新プランの魅力を伝えておいてなんですが、私はセレクトプランを採用せず、従来のオリジナルプランのままでいこうと思います。
理由は以下の3点です。
①元々月12,000円しか拠出できないので、移管する理由が乏しい
私の勤務先の制度だと、毎月iDeCoに拠出できる金額の上限は12,000円までとなっています。
仮に今の勤務先に定年までいるとして、現在から60歳くらいまでiDeCoを継続したとしても、そこまで投資金額が大きくならないと推測できるので、それならば現在iDeCoで運用しているiFree NYダウインデックスでも良いのではないか?と考えています。
②新プランが出るたびにコロコロと方針を変えてもキリがない!
個人的な予測ですが、今回のSBI証券のiDeCo新プラン発表を受けて、今後マネックス証券や楽天証券などをはじめとした他社においてもなんらかの対抗策が出てくると考えられます。
これまでもiDeCoに関しては、
「SBI証券最強!」→「楽天証券で楽天VTI爆誕!」→「マネックス証券のiDeCoラインアップ充実しすぎ!」
などというような変遷があったことから、おそらく今回のSBI証券による新プラン発表後もなんらかの進化がマネックスや楽天証券から出てくると思います。
その度に一旦解約して現金化、面倒くさい移管手続きするのは効率が悪すぎます。
③インデックスファンド戦争にもうついていけない!
つみたてNISAやiDeCoをはじめとした投資の広がりを受けて、最近では非常に多くのインデックスファンドが誕生してきました。
一昔前まではセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが信託報酬0.6%台で格安と言われていたのに、その後ニッセイ外国株式インデックスがさらに低いコストで誕生。
ニッセイ外国株式インデックスが最強かと思いきや、今度はたわらや楽天バンガード、eMaxis slimシリーズなど、次から次へと新たなインデックスファンドが誕生してきました。
そのため多くの投資家の間からは、
「ニッセイ外国株式インデックスやめて楽天バンガードにしよう!」
「楽天バンガードは実質コストが高いことが判明したから、やっぱりeMaxis slimにしよう!」
などというような声が聞こえてきます。
正直私の場合は海外ETFをメインに投資をしているので、昨今のインデックスファンド戦争にはあまり興味がないのも事実です。
また、新しいインデックスファンドが出るたびにコロコロと方針を変えて売却していたのでは、長期投資をしているとは言い難い部分もあると思うので、私は現在のiDeCoの投資方針を変えるつもりはありません。
結論: 私のiDeCoは今後もNYダウインデックスの長期投資!