アベノミクスの影響やNISA制度の拡充もあり、近年では株式投資を始める人が私の周りでも増えています。
しかし株式投資を始めたのはいいものの、何をどのように運用して良いか分からずに、日々のマーケットに振り回されて、多額の損失を抱えている人が後を絶ちません。
私自身は現在、米国高配当株を中心にした株式投資を実践しておりますが、それ以前は優待目的で日本株に投資したり、新興国株インデックス投資などをして度々損してきました。
株式投資である程度のリターンを得るには、まずは「自分自身の投資スタイル」と「株式投資の常識」なるものを身につける必要があります。
株で勝ち続ける人の常識とは?
私が先日購入した「株で勝ち続ける人の常識 負ける人の常識」という以下の書籍によると、株で勝つためには以下のような常識を知る必要があるとのこと。
①バフェットの手法は個人投資家には真似できない
多くの投資家がバフェットの投資銘柄や手法を取り入れていますが、バフェットの投資法は基本的に値動きが安定した超優良銘柄へ保守的に投資するものであり、一般の投資家が同じようにしてもリターンは限定的とのこと。
ではなぜバフェットだけが儲けられるかというと、借金をして高いレバレッジをかけて超優良安定銘柄に投資しているからに他ならないからです。
バフェットの場合、自身が所有する保険会社の巨額なキャッシュを活用して、銀行などから低金利で資金を調達していることから、こうした高レバレッジ投資が実現できるのです。
これは一般の投資家ではまず真似できないことですので、バフェットの手法はあくまで参考程度にしておいた方が良いでしょう。
②株主優待が充実した会社は長期的に付き合う価値はない
経営難であるにもかかわらず、無理してでも魅力的な株主優待で投資家を惹きつけようとする会社も存在するので注意が必要。
③政策と反対の投資スタンスをとると失敗する
アベノミクスを見れば一目瞭然。
④高い株はさらに上がる可能性がある
特にNYダウなどは数年前まで1万5千ドルに突入した際、「超割高!」「今の株価水準は高すぎる!」などと一部のアナリストの間で言われてましたが、今では2万ドル目前まで到達しています。
数年前にアナリストの意見を鵜呑みにしていた人は、その後の株価上昇による利益を自らの手で放棄したことになります。
⑤過去の値動きは参考にならない、ということはない(歴史は必ず繰り返す)
熟練の投資家であれば誰もが知っている事実。
⑥ポートフォリオを組むときは対象を絞ることが重要
昔の私自身がまさに陥っていた罠。
「卵を一つのカゴに盛るな」
という投資の格言を信じきっていた私は、当時数十万円程度しかないのにもかかわらず、過度に分散投資をして安心していました。
しかし株式の平均的な期待リターンは6%程度、反対に損失リスクが25%以上と言われていることから、たかが数十万円の投資で分散投資をしたところで、毎年2割以上のリスクと向き合うことには変わりないのです。
それくらいなら定期預金に預けてた方がマシだと筆者は主張しています。
どうせ投資額の少ない段階で2割以上のリスクを抱えるなら、あえて投資対象を絞って投資した方が実は効率的なのです。
株式投資の常識を学んで、賢く資産運用しよう!
以上6つの主な常識について紹介しましたが、実は自分でもこれまで思い当たることが多々ありましたので、今回購入した書籍は非常に参考になりました。
初心に返って、今後も投資による資産運用で人生を豊かにしていきます。