先日キャリアについて考える興味深い本を読んだので、内容を一部紹介します。
社会人になれば皆、仕事中心の生活をすることになります。 朝早く起きて、満員電車に乗って、夜遅くまで残業して、帰宅して、寝る。この同じようなリズムを毎日のように続けることで、ようやく月に一度給料を得ることができる。その給料の範囲内でまた1ヶ月生活するというように、生きていくために必要な仕事をライスワークと言います。
メシ食ってくためには一生懸命働かなきゃいかん!
という言葉から分かる通り、私たちの生活の基盤となるライスワークを中心に我々サラリーマンは生きています。
しかしライスワークだけの生活ですと、仕事に生きる意義を見出せなくなったり、人生そのものが味気ないものになりがちです。
そのため多くの人は、人生を楽しむための趣味に没頭します。
読書をしたり、運動したり、絵を描いたり、写真を撮ったりと様々な楽しみ方がある中で、自分が好きなものを選んで趣味を楽しむ。
平日は仕事だけど、休日は趣味を楽しむことで、リフレッシュ効果が期待できます。
ここまでの話なら、仕事のライスワークと趣味のライフワークを同時に実現していくだけなので、誰でも行なっていることです。
しかしライスワークとライフワークには、それぞれ先の世界があり、それが「労働から仕事」、「趣味から特技」への進化です。
若手社員の時は仕事を覚えることが精一杯で、単なる時間を提供する労働に終始しがちです。
しかし若手の時に様々な仕事をしていくうちに、ナレッジや経験が蓄積されるので、付加価値を生みやすくなる。
その結果、自ら考えて仕事を創り出す「創造」のステージに立つことができます。
一方趣味の世界でも、極めれば特技に変わります。
普段飲み会や合コンをするのが趣味の人は、極めていくうちに豊富な人脈を形成し、様々な新規イベントを企画できるようになる。
ここで面白いのが、それぞれ進化した「仕事」と「特技」が組み合わさってシナジーを生むようになるということ。
仕事で得た知識や専門性を特技に活かしたり、特技で得た人脈を仕事で活かすことで、人生がより生産的になります。
例えば食品会社で商品企画をしているサラリーマンが、趣味でペット用のお菓子作りをしていたとします。
この趣味を究めてペット用のお菓子作りの本を出版したり、また本業の仕事でペット向け商品の企画開発を提案する。
ライスワークとライフワークの2軸で考える働き方が、あなたの人生をより良くする理想のキャリアに繋がります。
いわゆる二足のわらじというやつですね。
私は会社での仕事はさておき、特技を究めてそれを仕事にしたいものだ。